●『ゴッド?オブ?ウォーIII』発売に湧くアメリカ
ソニー?コンピュータエンタテインメントのプレイステーション3用ソフト『ゴッド?オブ?ウォーIII』(以下『GOWIII』)の発売を記念し(アメリカでは2010年3月18日に、日本では3月25日発売予定)、アメリカ?ロサンゼルスにあるスタジオで“『GOWIII』完成披露パーティー”が現地時間の2010年2月24日に開催さ
れた。
完成披露パーティーのリポートをお届けするまえに、『GOWIII』の発売を直前にして盛り上がる、アメリカの主要小売店の様子をチェックしておこう。アメリカにおける『GOW』シリーズは、累計800万本以上の売上を記録した超人気作。日本でいうなら『ファイナルファンタジー』シリーズや『ドラゴンクエスト』シリーズなどの人気作がリリース
されるときのようなお祭り騒ぎが、アメリカでも起きているのだ。ということで、アメリカの小売店が実施中の『GOWIII』キャンペーンを調べてみた。
記者がまず訪れたのが、コンビニエンスストアのセブンイレブン。アメリカの店舗では、紙製のカップを購入してジュースを好きなだけ注ぐことができるドリンクコーナーが設置されているが、その一角で
『GOWIII』と炭酸飲料入りアイスシャーベットのSlurpeeがコラボレーションを展開中。ジュースのサーバーに主人公のクレイトスの顔がデカデカと描かれており、インパクトは抜群だ。イラストの脇に添えられている“Fuel the wrath of Kratos(クレイトスの復讐を煽れ!)”というキャッチフレーズもおもしろい。また、『GOWIII』仕様のオリジナル紙カップも販売されてお
り、カップの裏側に刻印された特典コードをケータイの特設サイトで入力することで、ゲーム内特典のコスチューム“モーフィアスアーマー”が入手可能。ゲーム内特典をゲットするためには、ジュースを何杯も飲む必要があるが、『GOW』ファンならぜひチャレンジしたいところ。残念ながら、このキャンペーンはアメリカのみ実施されているとのこと。日本でもぜひ配
布してほしいものだ。
つぎは、アメリカのゲームショップ“ゲームストップ”を紹介しよう。ゲームストップは日本での知名度はそれほど高くないが、全米で4000軒を超える店舗を有し、世界最大規模の売上を誇るゲーム業界最大手のチェーン店。アメリカのゲーム業界のトレンドをチェックするなら、ゲームストップを訪れるのがいちばんだ。今回は、
『GOWIII』の開発スタジオがあるサンタモニカの街にある店舗に向かった。
『GOWIII』のポスターが貼られたドアを開けると、店内のもっとも目立つ場所に『GOWIII』特設コーナーが設けられていた。アメリカでは、2010年3月9日に『ファイナルファンタジーXIII』が発売されることもあり、『GOWIII』と『ファイナルファンタジーXIII』の2大タイトルが大きく
取り扱われている模様。店内では『FFXIII』の主人公のライトニングとクレイトスの姿が肩を並べて描かれたチラシなども置かれていた。これは日本ではなかなかお目にかかれない光景だ。
ゲームストップのスタッフに『GOWIII』の勢いについて聞いてみると、「1店舗につき数百本以上の予約があり、発売日の当日も深夜12時に店をオープンして先行発売するつも
り」という返答が帰ってきた。当日は大行列が予想されるという。
また、ゲームスポットの別の店舗では『GOWIII』のTシャツを着用したスタッフを発見。彼は『GOW』シリーズの大ファンで、『ゴッド?オブ?ウォー ウルティメットエディション』(限定パックのアメリカでの名称。日本では『ゴッド?オブ?ウォー トリロジー』)をふたつも予約したとのこと
。『GOWIII』は、プレイヤーだけではなく、ゲームショップの店員からも高く評価されているようだ。
●世界中のメディアを集めた完成披露パーティー
ロサンゼルスの小売店の様子を見て回ったのち、完成披露パーティーの会場であるスタジオへ。約3年の時を経てようやく完成した『GOWIII』の姿を見届けるために世界中から集まったメディ
ffxi rmt アの前に、『GOWIII』のディレクターであるスティグ?アスムッセン氏が姿を現すと、会場に大きな声援で包まれた。そして、巨大プロジェクターでスティグ氏による『GOWIII』デモプレイが披露された。わずか10分ほどのゲームプレイだったが、見る者を圧倒するド派手なシーンの連続で、会場を大いに湧かせていた。デモプレイ後は別室で『GOWIII』の試遊会が開か
れ、ゲームがスタートしてから最初の30分ほどの部分を体験することができた。
●プレイインプレッション『GOWIII』
かつてないスケールの闘いを堪能!
前作『GOWII』のラストで、タイタン族のガイアと協力して冥界から脱出したクレイトス。本作の物語は、彼がガイアの背に乗ってオリュンポスの神々がいる山の頂を目指すところ
から始まる。最初のステージである“ガイア”の注目ポイントは、何と言っても“生きているステージ”に尽きる。全長500メートルを超えるガイアが動き回ることで、クレイトスが立っている地面(ガイアの体)が傾いたり、逆さまにひっくり返ったりと目まぐるしく変化していく。ステージの状況に合わせて戦いかたを考えるのがおもしろい! ……こうして書くと難度が高そ
うに見えるが、決してそんなことはないのでご安心を。ていねいなチュートリアルと絶妙なカメラアングルのおかげで、つぎに進むべきポイントまでスムーズにたどり着くことができるので、シリーズの未経験者でもゲームに入り込めるはずだ。また、初心者への配慮と言えば、シナリオ面でも細かな工夫がなされている。本作では、ゲーム中のいたるところに過去作の
物語を読み解くヒントが散りばめられているので、プレイしながら自然にストーリーを理解できる作りとなっている。初心者がおいてけぼりにされたような感覚を味わうことはないだろう。
なお、さらなる進化を遂げた“CSアタック”も見逃せないポイントだ。CSアタックは、画面に表示されるアイコンに対応したアナログスティックとボタンを入力すると、クレイ
トスがつぎつぎとダイナミックなアクションをくり出すバトルシステム。本作では演出面だけではなく、入力のしやすさも向上している。アイコンがプレイステーション3のコントローラーと対応し、□なら画面の左側に、△なら画面の上側に表示され、より感覚的に入力できるようになった。CSアタックを使って巨大なクリーチャーを豪快になぎ倒す爽快感は本作でも
健在で、シリーズのファンとしてはうれしい限りだ。CSアタックと言えば個人的に印象深かったのが、ポセイドン戦のラスト。ここでのクレイトスはとんでもない暴れっぷりで、敵であるポセイドンに同情したくなるほど。その内容はぜひ自分でプレイして確かめてほしい! 今回の試遊は、ゲームスタートからポセイドンとの戦いまで。プレイ時間は30分と短めだった
が、本作が持つ魅力をしっかりと感じることができた。製品版でこの続きを遊ぶのが非常に楽しみだ。
※『ゴッド?オブ?ウォーIII』の公式サイトはこちら
www.jp.playstation.com/scej/title/gow3/
引用元:
フリフオンライン(Flyff) 専門情報サイト